玄箱PROへのインストール

kuro-box_pro.jpg

玄箱/PROスペック

CPU Marvell88F5182 (ARM9Core/400MHz)
RAM 128MB(DDR2)
Flashメモリ 256MB(NAND)/Linux2.6.12.6
LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1ポート
外部IO USB2.0×2ポート, S-ATA×2, PCIex1×1, UART×1, GPIO×2, I2C×1, JTAG(ARM20pin)
HDD 3.5インチS-ATA 1個を別途用意.

インストールの流れ

玄箱PROのDebian化については、幾つか例があるのですが、sushi-k日誌2さんのところが最も楽にDebian化できるようでした。
  • sushi-k日誌2さんのところの手順に従ってDebian化する。
  • 必要なパッケージをapt-getでインストール(もしくはインストールスクリプトを使用)
  • OpenRTM-aistのビルド
  • インストール

OS入れ替え

sushi-kさんのところの手順そのまま。 使用するハードディスクは未フォーマットの物である必要があります。

tarの入れ替え

BusyBoxのtarは使えないらしいので、tarを入れ替えます。

 # wget http://w3.quake3.jp/sushi-k/pool/kuropro/debian/gnutar_kuropro.gz
 Windowsからsamba経由で玄箱に転送しても構いません
 # gzip -dc gnutar_kuropro.gz >/bin/tar
 # chmod a+x /bin/tar [Enter]

Debian化キットのインストール

Debian化キットをダウンロードしてルートに展開します。

 # wget http://w3.quake3.jp/sushi-k/pool/kuropro/debian/debian_kit.tar.gz [Enter]
 # tar xvzpf debian_kit.tar.gz -C / [Enter]

Debianイメージの転送

玄箱PROは共有ディレクトリのmtd device (/mnt/mtd) に
  • uImage.buffalo
  • hddrootfs.tar.gz
  • ChangeMeDevHDD
  • ChangeMyUbootEnv

を入れて、背面のリセットスイッチを長押しすると、HDDブート用のシステム構築を自動で開始します。(マニュアルに記述あり) そこで、Debianのディスクイメージをここからダウンロードし、これらのファイルをmtd deviceに置きます。 Windowsからsamba経由でもいいですし、wgetで取得してもOK。

HDDブート環境構築

 背面のリセットスイッチを5秒くらい長押しします。  すると、前面のオレンジのinfoランプが点滅してHDDのパーティショニング、フォーマット、イメージの展開などが行われます。  これらの作業中もログインしたままで中の様子を見ることができるので、あえてログアウトする必要はありません。 infoランプの点滅が消えたら作業が終了しているはずです。 再起動すればDebian化された玄箱が起動するはずです。

設定

 再起動直後、このシステムは以下の設定になっています。

IP アドレス 192.168.1.81
rootパスワード kuroadmin

ログインはsshでのみ可能ですので、適当なsshクライアントからログインして設定します。

OpenRTM-aistのビルド

パッケージのインストール

パッケージのインストールにはOpenRTM-aist-0.4.0付属のDebian用パッケージインストーラ(pkg_install_debianSarge.sh)がそのまま使えます. OpenRTM-aist-0.4.0のソース展開後, rootになりbuildディレクトリの下のpkg_install_debianSarge.shを実行するだけです.

 > tar xvzf OpenRTM-aist-0.4.0.tar.gz
 > cd OpenRTM-aist-0.4.0
 > cd build
 > ls
 略
 README.Debian  makewrapper.py             pkg_install_vl32.sh
 autogen        pkg_install_debianSarge.sh  pkg_install_vl4.sh
 略
 > su
 # ./pkg_install_debianSarge.sh

これでパッケージのインストールは完了です.

OpenRTM-aistのビルド

 以降は通常のPCと全く同じです.

 > cd OpenRTM-aist-0.4.0
 > ./configure
 > make
 > su
 # make install

ただし, ビルドにはかなりの時間(1時間45分前後)を要します.

 > time make
 5898.850u 251.470s 1:43:47.10 98.7%     0+0k 0+0io 278pf+0w

玄箱HGとあまり大差なし。

リンク

ダウンロード

最新バージョン : 2.0.1-RELESE

統計

Webサイト統計
ユーザ数:2160
プロジェクト統計
RTコンポーネント307
RTミドルウエア35
ツール22
文書・仕様書2

Choreonoid

モーションエディタ/シミュレータ

OpenHRP3

動力学シミュレータ

OpenRTP

統合開発プラットフォーム

産総研RTC集

産総研が提供するRTC集

TORK

東京オープンソースロボティクス協会

DAQ-Middleware

ネットワーク分散環境でデータ収集用ソフトウェアを容易に構築するためのソフトウェア・フレームワーク