[openrtm-users 01596] Re: 開発時の情報源

Ryuichi Takase r-takase @ aist.go.jp
2011年 2月 24日 (木) 12:41:35 JST


産総研の高瀬です。

> モノシリックな画像処理プログラムを c や c++ で書いてきましたが,
> OpenRTM のようなプログラムの開発は初めてです.

OpenRTMのプログラミングというより予備知識的なものになりますが、
メッセージ通信とその有用性について、次の書籍にやさしい解説があります。

Andrew S. Tanenbaum. オペレーティングシステム 第3版 設計と実装. ピアソンエデュケーション, 2007.


また次の本に、その昔、なぜマルチプログラミングが必要とされたのか、
逐次プログラミングから並行プログラミングが発展した歴史的な経緯、
生み出された技術、デッカーのアルゴリズム、セマフォ、モニタ(条件変数)、
ランデブ(バッファなしメッセージ通信)についての順を追った解説があります。

Mordechai Ben-Ari. 並行プログラミングの原理. 啓学出版, 1986.

残念ながらこちらは絶版なので、大学図書館や古書などで探してください。


Web上の情報の他に書籍を参考にされると良いと思います。
特に条件変数のようなインターネットの普及前に生まれた技術であれば。

(余談ですが「モノシリック」ではなく「モノリシック (Monolithic)」です)

以上、よろしくお願いします。
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Ryuichi Takase <r-takase @ aist.go.jp>



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