RTによるプレゼンテーション支援コンポーネント群
RTによるプレゼンテーション支援コンポーネント群
投稿日時:
月, 2012-11-19 14:18
概要
- RTを用いた、効果的・魅力的なプレゼンテーション手段を提供するコンポーネント群
- スライド表示及びインタラクティブなプレゼンテーションのための機能をもつプレゼンテーションコンポーネント
- スライド表示及びページ変更機能
- スライド内への描画機能
- コメント(テキスト)表示機能
- 基本的な操作を提供するコンポーネント群により、キーボードやマウスによる従来のプレゼンテーションと同様の操作も可能
特徴
- コンポーネントの追加により、多様なアイディアを実現可能
- ガイドロボット、プレゼンテーションロボットなど、他のアプリケーションへも展開可能
仕様
- 言語: C++
- OS: Linux, Windows (Ubuntu 12.04LTS, Windows 7 Service Pack 1にて動作確認済み)
コンポーネント群
- 基本コンポーネント群
- プレゼンテーションコンポーネント(CVPresentation): プレゼンテーションコンポーネント。
- キーボードコンポーネント(PresentationKeyDecoder): キーボードによるスライドページの変更を可能にするコンポーネント。
- マウスコンポーネント(PresentationMouseDecoder): マウスによるスライドページの変更とスライド内への描画を可能にするコンポーネント。
- コメント入力コンポーネント(ConsoleInString): コンソールから文字列を入力することで、コメントの送信を可能にするコンポーネント。
- 機能拡張コンポーネント群
- タイマーコンポーネント(PresentationCommentTimer): プレゼンテーションの時間を計測するためのコンポーネント。
- レーザポインタインタフェースコンポーネント(PresentationLPInterface): カメラコンポーネントと併用することで、レーザポインタによるスライドページの変更とスライド内への描画を可能にするコンポーネント。
使用方法
まずはCMakeとコンパイラ(Linuxであればgcc、WindowsであればMicrosoft Visual C++)でソースコードをコンパイルしてください。 その後は、ソースコード等とともにダウンロードサイトにあるチュートリアルを参照ください。 チュートリアル自身の使用方法はチュートリアル内にあるreadme.txtをご覧ください。(プレゼンテーションコンポーネントのConfigurationを変更するだけです。) 詳細な仕様についてはマニュアルを参照ください。
ソースコードおよびマニュアル
- ソースおよびマニュアルはこちらからダウンロード可能です。
- githubのバイナリのアップロード機能停止に伴い、ダウンロード先を修正いたしました。
問合先(メールアドレス):
sasaki-t@shibaura-it.ac.jp
最終更新日時:
月, 2012-12-17 06:00
コメント
埼玉大学の高橋と申します.
Windows7 SP1で実際に使わせて頂き,RTC群をダウンロードしてからチュートリアルまでをスムーズに終えることができました.
そういったRTCに出会ったことは少ないので,とても感動しました.
さて,このコンポーネント群に対していくつか実現して頂けたらと思ったことがあるため,以下をご参考にして頂ければ幸いです.
・スライドの全画面表示.スライドの大きさは変えられるようでしたが,それに加えて,全画面表示を簡単に設定できたら発表時に使いやすくなるのではと思いました.
・マウスでの短い線の描画.マウスでスライド内に短い線を描こうとした際,マウスクリックでのページ送りと判断されてしまうことが多々ありました.この判断基準を緩くするか,コンフィグレーションでその閾値を設定できるようにして頂ければ幸いです.
・コメントの日本語対応.ConsoleInStringコンポーネントに日本語を入力したところ,CVPresentationコンポーネントにて文字化けして表示されてしまいました.
・コメントの書式変更の簡略化.コメントを入力する際,「(red,big)コメント内容」のようにすると赤く大きいフォントになるなどのように,簡単に文字の色や大きさが変わるようになると大変嬉しいです.コメントを書式変更して入力する際毎回コンフィグレーションを経由するのは少し面倒だと感じました.
すでにご検討済みの内容もあるかとは思いますが,どうぞよろしくお願い致します.
コメントありがとうございます。 芝浦工業大学の佐々木です。 ご指摘いただいた点に関しましてお応えいたします。
・スライドの全画面表示
これは私も実現したかった機能です。 CVPresentationコンポーネントでは、別途さまざまなソフトウェアやライブラリをインストールしなくてもよいように、OpnCVの画像表示機能を使っております。 しかし、一方でOpenCVを使用しているための制約もあるというのが現状です。 全画面表示の実現自体はOpenCV+Qtの機能を使えば可能なのですが、OpenCVへのQtの追加に対するインストールの負担が増えてしまうため躊躇している段階です。
・マウスでの短い線の描画
現状のコンポーネントで、すでに閾値でクリックか短い線の描画かを判断しておりますので、その閾値をコンフィギュレーションにしたものを早急に作成したいと思います。
・コメントの日本語対応
文字の描画につきましてもOpenCVの機能上、現状では半角英数字のみとなっています。
・コメントの書式変更の簡略化
なるほど、それは便利な機能ですね。 指定コマンドの内容を検討し、指定がなければコンフィギュレーションの設定で、指定があればその設定で表示するような機能に改定したいと思います。
マウスでの短い線の描画に関しまして、原因が判明いたしました。 閾値で判定をしている旨の返信をいたしましたが、その閾値の値が1桁大きい値になっておりました。
修正版は作成済みなのですが、githubのアップロード停止に伴いgithub上のファイルの更新ができない状況です。
以下追記および修正:
ソースコードにつきましては、ソース自体をリポジトリにコミットするよう変更いたしました。そちらにあるものは修正版です。
お手数ですが最新のものをダウンロードしていただくか、srcフォルダ内のPresentationMouseDecoder.cppのonExecuteにありますthresh_dの値を変更して使用いただければと存じます。
PresentationMouseDecoder VC10でのビルドエラーについて
栗原です。
チュートリアルまで準備してあり、大変解りやすく楽しませて頂きました。
以下、困っているかも知れないユーザーの方のために情報共有致します。
(もし、マニュアルの見落としなどございましたら申し訳ございません。)
Windows7にて動作確認致しましたが、PresentationMouseDecoderのビルド で以下のopencv関係のエラーが出ました。
以下に記載されているように、OpenCV関係の記述をCMakeList.txtに追記 する事でビルドエラーはでなくりました。 http://www.openrtm.org/openrtm/ja/node/4625#toc17
OpenRTM-aistはOpenRTM-aist-1.1.0-RELEASE_vc10.msi にてインストールを 行いました。
以上、 宜しくお願い致します。
栗原様
ご指摘ありがとうございました。 他のOpenCVライブラリを利用しているコンポーネントにつきましてはCMakeList.txtにOpenCVの設定をしていたのですが、インクルードファイルのみが必要なPresentationMouseDecoderコンポーネントにつきましては設定を行っておりませんでした。
修正版は作成済みなのですが、githubのアップロード停止に伴いgithub上のファイルの更新ができない状況です。 (他のアップロード先を現在検討しております。)
以下追記および修正:
ソース自体をリポジトリにコミットするよう変更いたしました。そちらにあるものは修正版です。
同様のエラーが生じる皆様はお手数ですが最新のものをダウンロードしていただくか、修正して使用いただければと存じます。
東京大学 矢口です. お世話になっております.
こちらの手元でも動作確認しました. Ubuntu10.04, OpenRTM-aist 1.0.0とやや古い環境ですが, チュートリアルを問題なく動作させることができました.
気になったところとしては,
・チュートリアル用のコンフィグレーションを書き換えさせず 自前で用意しておいたほうが利用者にやさしいと思います.
・実行ファイルの出力先がsrcなのは直感的ではない気がします. 探してしまいました.
また,githubの件でお困りのようですが, 今回のような配布形態ですと ソース自体をリポジトリにコミットしていくべきと思います. githubが停止したのはあくまでバイナリ置き場としての アップロードの利用をやめてほしいからで, gitのリポジトリを公開する分には問題ありませんよ.
よろしくお願いします.
矢口様
コメントありがとうございました。 芝浦工大の佐々木です。
頂いたコメントに関しての私の考えです。
・チュートリアルのコンフィギュレーションについて
チュートリアルの主旨は基本コンポーネントの使い方を紹介するものですので、ある程度は機能を使えるようになってもらうことが目標です。 ですので、コンフィギュレーションを実際に変更してもらい、どのように結果が変化するのかを見たもらうため、利用者に書きかえてもらう形にしています。 とは申しましても、確かに便利さという意味では、いくつかコンフィギュレーションのパターンを用意しておき、必要があればさらに書きかえてもらう、というのでも良いのではないかとも考えておりますので、更新時の参考にさせていただければと存じます。
・実行ファイルの出力先について
正直なところ、これは私も最初は探してしまいました。 ですが、RTC-Bilderで生成されたファイルをcmake .、makeとするとデフォルトでsrcに実行ファイルが生成されるようになっておりましたので、それで他の人も使っているのであればと、そのままの形といたしました。 ですので、これに関してはメーリングリスト等で議論する必要があるのではないかと存じます。
矢口様
ご指摘どおり、ソース自体をリポジトリにコミットするよう変更いたしました。